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写真:耕輔さん(水泳大会)

〜 構造化という支援(1) 〜

<心技体>

中高生の頃の、多感な時期の僕に、もしマイクタイソンのようなパンチ力があったら・・・

きっとたくさんの人を傷つけてしまっていたのかも。
下手をすると、取り返しのつかないことを、しでかしてしまったかも。

やはり技というのは、心と共に育っていかないとってことなのでしょう。

にしてもマイクタイソンって引用が古すぎるかしら(苦笑)

写真:直也さん(乗馬)

<ティーチプログラム>

自閉症の子供への療育プログラムとして有名なものに、TEACCH(ティーチ)プログラムってのがある。

最初にティーチの実践を見た時に、「これは違うんじゃない」って嫌な気持ちになったのを、今でもよく覚えている。

その時は、どうして嫌な気持ちになったのかわからなかった。
けど、今ならその理由がはっきりとわかる。

写真:育永さん(道路情報館)

<受信と送信>

コミュニケーションを大きく二つに分けるとするならば・・・

受信」そして「送信」ってことに。

人はどちらを先に学ぶのかと問われれば、僕は間違いなくこう答える。
送信」だと。

僕に言わせれば赤ちゃんの泣き声は、立派な送信だ。

<スケジュールって?>

僕が最初に見たティーチプログラムの現場では、自閉症の当事者にまず徹底的に「受信」を教え込んでいた。
彼らの受信方法は、支援員が予め用意したスケジュールカードなどだ。

って言われてもイメージがつきにくいと思うので、まずこれをご覧ください。

こんな感じで一人ひとりの理解に合わせて、文字だったり、絵だったり、写真だったりで予定を伝える。
つまり「見通し」を持たせるわけだ。

ってな感じで言うと、っていうか動画の楽しい雰囲気も含めて、この支援方法って素晴らしいとお感じになったかもしれないが・・・
もちろん問題もある。

※ティーチプログラムに問題があるわけではない。

コミュニケーションのもうひとつの大きな柱である「送信」がないのだ。

構造化という支援(2)」に続く・・・

平成22年1月27日(水)

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(C) Takashi Yokota 2010