〜 Working Memory (2) 〜<メモリーの大きさ>「Working Memory (1)」の続き・・・ さて前回はワーキングメモリーが小さいことでどんなことが生じるかを書いてみました。 ちょっとわかりにくかったでしょうか? ではこのワーキングメモリーが逆に大きいと・・・ <大は小を兼ねない>パソコンのRAMメモリーや水道の蛇口とは違い、人の脳の中のワーキングメモリーは大きければ大きいほどよいわけではないとのこと。 どうも大きすぎると一度にいろんなことが頭の中に存在して、集中力に欠けてしまうとのこと。 またその人にとってみれば自然な流れとして話しているつもりでも、聞いている人にとっては「いきなり話が飛んだ?」なんて感じになことも・・・ どちらかというと僕にはこの傾向が見られるなぁ〜(苦笑) <極論の中に垣間見る>ある学者さんが極論としてこのようなことを・・・ 「すべての人間は自閉症かADHD(注意欠陥多動性症候群)に分けられる」とのこと。 彼が言うにはワーキングメモリーの大きさを軸として考えた場合・・・ 真ん中から大きい方の人たちをADHD傾向、真ん中から小さい方の人たちを自閉症傾向と捉えることができる! かなり極論だとは思いますが、僕は「言い得て妙」と感じるところもあります。 それはなぜかというと・・・ <スペクトラム>発達障がい関係の中でよくつかわれる言葉に「自閉症スペクトラム」というのがあります。 「自閉症もアスペルガー症候群もADHDもLD(学習機能障害)も、それぞれが七色の虹のように全然違う色に思えるけれど、その境界線というのは実はなくってみんなつながっているんだよ」っていう考え方。 しかし僕はもう少し広げてこのように考えています。 「人間スペクトラム」だと。 みなまで言わなくてもわかっていただけるかと・・・ こんな話があります。 自閉症を100ピースのパズルだと考えた場合、このパズルが埋まれば埋まるほど自閉的な傾向が強いとのことなのですが・・・ ほとんどの人はそのピースを50や60は持っているとのこと。 やはり人間スペクトラム! 僕はいつも我が住人のことを、「変わった人」だとか「面白い人」だとか・・・ でも僕と我が住人の間に境界線なんてきっとないんだと。 平成22年3月15日(月)
(C) Takashi Yokota 2010
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