というわけで「構造化という支援(2)」の続き・・・
さていよいよ本題です!
って今まで前フリだったのかと、少し驚かれた方もおられるかと(苦笑)
では実際に「構造化という支援」を、ご紹介していきたいと思います。
「構造化」とは簡単に言うと「目で見てわかるようにする」ってこと。
実はこの世の中は構造化で溢れています。
例えば信号。
かつては交通整理員が交差点に立っていて「はい進んで〜」「はい止まって〜」と旗を振り・・・
もちろん僕もそんな時代には生きていませんでしたが(笑)
そんな交通整理員に取って代わったのが、信号機。
信号が青になったり、赤になったりすることで、人に通行の状況を目で見てわかるようにしてくれたのです。
歴史に鑑みても、物の形状というのは「人が目で見てわかる」ように工夫されてきました。
時計もそのひとつです。
さてこの構造化の概念を、我が住人との関わりの中にどうやって取り入れているのか?
例えば我が住人にハサミで紙を切ってもらうとしましょう。
「細かく切ってみて」
言葉はとても曖昧です。
紙とハサミを与えられて、「どうやら紙を切るんだな」ってことはわかったかもですが、どれくらい細かくすればわからないので切り始められません。
「縦横1cmくらいに切ってみて」
少し丁寧になりましたが、これでは「目で見てわかる」にはなりません。
まず切った紙を入れるものを用意したいところです。
次にその入れ物の中に、縦横1cmに切った紙を入れてみます。
つまりモデルを見せるわけです。
どうでしょう。
どんなことを求められているのか、少し目で見てわかりそうになってきた感じじゃないですか。
でもまだまだ・・・
この入れ物にフタをします。
そのフタに縦横1cmちょっとくらいの切り込みを入れます。
そしてこの切り込みが切った紙を入れる入り口ってことを示すために、切り込みの傍に縦横1cmに切った紙を貼っておきます。
これで我が住人たちも、どんなことをすればよいのか一目瞭然。
後は我が住人たちのやる気しだいです(笑)
「構造化という支援(4)」に続く・・・