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〜 構造化という支援(4) 〜

写真:翼さん(昼食:焼肉屋さん)

<やる気>

というわけで「構造化という支援(3)」の続き・・・

さて前回の最後で「後は我が住人たちのやる気しだい」と書きました。
ではどうすれば人はやる気になるのでしょうか。
やっぱりメリット

確かにメリットは大きな要素です。
しかしその前に考えるべきことがあるのです。

写真:圭さん(公園)

<壁塗り>

あなたは今、果てしなく続く壁の前にいます。
その壁にペンキを塗るのが、あなたの仕事です。

あなたの親方は「何時まで塗る」とか「どこまで塗る」とかの指示をくれません。
親方はただあなたに「日当1万円」とだけ告げて・・・

どこまでも続く壁の前で、いつまで塗れば終わるのかわからず、あなたは途方に暮れてしまいました。

写真:輝さん(さとらんど)

<終わりの提示>

そう人のやる気を引き出すために、まず最初に考えなければならないのは、実は「どうすれば終わりなのか」を伝えることなのです。

ではその終わりを、言葉で伝えることができない我が住人たちに、どうやって伝えればよいのでしょうか?

紙の裁断の話に戻ります。

紙の裁断作業の場合なら「紙がなくなれば終了」ってのが、一番わかりやすいかと・・・

というわけで我が住人たちに5枚ずつ紙を渡してみました。
するとアララララ・・・

5枚重ねて一度に切ってしまいました。

そのため紙はきれいに切れておらず、大きさがバラバラになってしまいました。

写真:直也さん(イチゴ狩り)

<やっぱり一目瞭然>

「う〜ん、どうにかして一枚ずつ紙を切ってもらいたいなぁ・・・」

そう感じたあなたは、この仕事に向いています(笑)

一枚ずつ切ることを一目瞭然に伝えたい!」ってこの気持ちがとても大切。

さてあなたならどうしますか?

構造化という支援(5)」に続く・・・

平成22年2月3日(水)

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