というわけで「構造化という支援(3)」の続き・・・
さて前回の最後で「後は我が住人たちのやる気しだい」と書きました。
ではどうすれば人はやる気になるのでしょうか。
やっぱりメリット?
確かにメリットは大きな要素です。
しかしその前に考えるべきことがあるのです。
あなたは今、果てしなく続く壁の前にいます。
その壁にペンキを塗るのが、あなたの仕事です。
あなたの親方は「何時まで塗る」とか「どこまで塗る」とかの指示をくれません。
親方はただあなたに「日当1万円」とだけ告げて・・・
どこまでも続く壁の前で、いつまで塗れば終わるのかわからず、あなたは途方に暮れてしまいました。
そう人のやる気を引き出すために、まず最初に考えなければならないのは、実は「どうすれば終わりなのか」を伝えることなのです。
ではその終わりを、言葉で伝えることができない我が住人たちに、どうやって伝えればよいのでしょうか?
紙の裁断の話に戻ります。
紙の裁断作業の場合なら「紙がなくなれば終了」ってのが、一番わかりやすいかと・・・
というわけで我が住人たちに5枚ずつ紙を渡してみました。
するとアララララ・・・
5枚重ねて一度に切ってしまいました。
そのため紙はきれいに切れておらず、大きさがバラバラになってしまいました。
「う〜ん、どうにかして一枚ずつ紙を切ってもらいたいなぁ・・・」
そう感じたあなたは、この仕事に向いています(笑)
「一枚ずつ切ることを一目瞭然に伝えたい!」ってこの気持ちがとても大切。
さてあなたならどうしますか?
「構造化という支援(5)」に続く・・・