今回は辰徳さんスペシャル!
ところでみなさんは「ケチだなぁ〜」って自分で思うことがありませんか?
貸したり、分け与えたり・・・
「上手にできてないなぁ〜」って。
僕はよくあります(苦笑)
発達心理学によると他者に貸したり、分け与えたりできるようになるのは「所有」という概念が形成されてからとのこと。
そっかぁ〜僕は発育の段階で「所有」という概念の形成に問題があったのかもしれない!
ってなんて自分の心の狭さに言い訳をしてみたりして・・・
さて我が住人にかき込むようにごはんを食べる人がいます。
「いただきま〜す」と言うやいなや、まるで液体を飲むかのごとく、あれよあれよと・・・
まさに世間で言われるところの「秒殺」ってやつです。
噛まないで流し込むのは身体によくないし、せっかくの食事なのですから味わって食べて欲しいし!
ここにこそ支援をって感じで、「構造化だ!」なんて考えてみたりもしたのですが・・・
「食べにくくする?」
ん〜本来の目的から離れていってしまうような・・・
実際にゆっくり食べさせる取り組みをしている施設を見学したのですが、白飯を5つに分割して、おかずを5つに分割して、味噌汁を5つに分割して・・・
それを支援者が少しずつ渡し・・・
流し込んで食べてることに変わりないなぁ〜って。。。
味わいながら、ゆっくりご飯を食べてもらうにはどうしたらいいのかしら?
そんな悩みを抱えたまま、ある日。
我が作業所の紅一点、結婚相手募集中の職員がこんなことを・・・
「公共施設の待合室でお弁当を食べたんだけど、いつもは秒殺の彼が本を読みながら1時間かけてゆっくり食事をした」とのこと。
ゆっくり食べることができないわけじゃなかったのか!
ゆっくり食べられる環境になかっただけなんだ!!
作業所の食堂はみんながご飯を食べる場所。
そこで用意されたご飯は、彼にとってきっと「所有」が曖昧なのだ!
だからかき込んでしまう、流し込んでしまうのだと。
「そっかぁ〜やはり構造化だ!!」
構造化とはご飯を分割したりすることを言うのではなく、環境を整備することを言うのです。
秒殺の彼が「ゆっくりご飯を楽しめる場所」、それをつくるという構造化・・・
「教えるつもりが教えられる」
僕は我が住人たちには教えられっぱなしです(苦笑)