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写真:健太さん(花火とスイカ)

〜 受動型自閉症(2) 〜

<思うことに疲れる>

「あなたの思いがずっと無視され続けられたら・・・」

この話は自閉症の我が住人たちに限ったことではありません。

思いを汲み取ってもらえなければ、誰だって思うことに疲れるはず・・・

それはみんな同じです。

さてどうすれば人は思うことに疲れずにいられるのでしょう。

写真:直也さん(一泊旅行)

<あきらめ>

それは・・・

思うことをあきらめてしまえばいいのです。

もちろん考えてできることではありません。

だからそれはあきらめるのではなく、長い年月をかけてあきらめさせられるのです。

写真:翼さん(外食ビクトリア)

<時を超えて>

構造化という支援」の中で送信の重要性禁止の構造化の問題点について書きました。

体験と経験」の中で指示待ちの形成について書きました。

支援者がこれらの問題に気づかず、長い間彼らの思いを汲み取らず時を過ごせば、きっと彼らは表出をあきらめるでしょう。

そして思うことをもあきらめるでしょう。

写真:仁喬さん(海水浴)

<もう一度心を開く>

僕自身、現在もがんばってくれている支援者たちにとやかく言えるような、素晴らしい支援ができていたわけではありませんでしたが(苦笑)

でもみんなに知ってもらいたいなぁ〜って。

指示待ちくんたちは、最初から指示待ちくんだったのではなく・・・

指示待ちくんにさせられてしまったのだということを。

そしてそんな指示待ちくんたちも、これからの関わりひとつで、きっともう一度表出しようって思ってくれることを。

そう信じて支援してほしいなってことを。

心ある支援者が、我が住人たちの心を開いていった瞬間を、僕はたくさん目撃しました。

人はきっと変わる。

変われるって・・・

平成22年6月28日(月)

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(C) Takashi Yokota 2010