「注意喚起ーズ(3)」の続き・・・
さて前回、注意喚起行動に対して無反応で押し通し、結果注意喚起行動がなくなり「めでたしめでたし」って書きましたが・・・
もちろん「無反応」でいつも上手くいくとは限りません。
っていうか現実には無反応で押し通せないことが、たくさんたくさんあるのです!
我が住人に雑誌をペラペラとめくって遊ぶのが好き人がいました。
休憩中にはいつもソファーに座って、雑誌をペラペラとめくって楽しそうにしていました。
ある時、彼の部屋から「ダーッ」と走る音が聞こえ、次に水の流れる音が「ジャーッ」と。
何があったのかと思い、急いで見に行くと、彼の部屋の横にある台所のシンクから水が飛び散って・・・
近寄って見ると、シンクに投げ入れられた雑誌に、蛇口全開の水が叩きつけられて!
僕は思わず「エーーーーッ」と大きな声をあげてしまいました。
するとその声を聞いてか、彼の部屋から楽しそうな笑い声が・・・
「ここで注意しては我が住人の思う壺!」と自分に言い聞かせて・・・
「無反応、無反応・・・」と。
しかし彼の注意喚起行動は、この後ドンドンとエスカレートしていったのです。
最初は濡らされてしまうのは彼の雑誌だけだったのですが、そのうちに隣の部屋の人の雑誌も犠牲に・・・
終いには職員室から書類等を持ち出して・・・
こんな時にはやはり「構造化」
・蛇口の水を元から止めてしまう。
・隣の部屋の人に鍵をかけてもらう。
などなど・・・
いくらでもやり口は見つかります。
にしても注意喚起的ないたずらをしている時の彼の表情は
とっても活き活きとしていて・・・
そんな彼のトビっきりの笑顔が僕にこうささやきかけるのです。
「安易に構造化で解決してよいのか?」と!!
「注意喚起ーズ(5)」に続く・・・