「注意喚起ーズ(4)」の続き・・・
確かに注意喚起って、楽しいかも!
とはいえ毎日のこととなると、こちらとしては困るし・・・
ってここから読んだ人は、なんのことかさっぱりですね。
さてイタズラが大好きな我が住人。
どうもそのいたずらが楽しいのは、僕の反応が面白いからってことみたい。
要はいたずらの目的は他者から受ける注目!
それならば、僕の面白い反応が見たいならば・・・
いたずらじゃなくてもいいんじゃない。
みんなにとって良いことをして、彼が注目を浴びる。
しかも良いことをしているその時に・・・
かつ継続的に・・・
まず彼が座っているソファーにタンバリンとカスタネットをくくり付けました。
ただ渡すと投げてしまうので(苦笑)
そして毎日オンステージ!
僕のギターと歌にあわせて、生ライブ!!
とりあえず僕しかお客さん(?)がいない時もありますが・・・
もちろんこれで「注意喚起行動が収まった!」なんて都合のいいことには。
一日中やるわけにも行かないですしね。
にしてもこのライブ。
せっかくならいつ演るのか、彼にわかるようにしてあげたいですよね。
とりあえず一回の時間を短くして・・・
・登所時
・午前の作業の終了時
・午後の作業の終了時
これを継続すれば、言葉がわからない人でも、文字が読めない人でも、絵カードが理解できない人でも大丈夫。
自分が「いつオンステージで世間の注目を浴びられるのか」がわかるわけです。
ちなみに構造化っていうのは「わかりやすくする」ってことの代名詞。
「鍵をかけたり」とか「水道の蛇口を外したり」とかだけが、構造化ではありません。
・注目を浴びる時間の確保
・その時間を、その人にわかるかたちできちんと明示
このような取り組みを続けた結果、
「雑誌シンクに投げ入れ水ジャーッ」
っていう彼の注意喚起行動は減っていき、終いにはみられなくなりました。
もちろんその注意喚起行動に飽きただけなのかもしれません(笑)
にしても「注意喚起行動」という名の不適応行動!
「困ったなぁ〜」と僕らからの視点に固定せず、彼らの視点からってのを考えてみようってすると・・・
簡単なことではないですが、「いろんな切り口から捉えてもらえるとよいなぁ〜」なんて勝手なことを(苦笑)