「あなたの思いがずっと無視され続けられたら・・・」
この話は自閉症の我が住人たちに限ったことではありません。
思いを汲み取ってもらえなければ、誰だって思うことに疲れるはず・・・
それはみんな同じです。
さてどうすれば人は思うことに疲れずにいられるのでしょう。
それは・・・
思うことをあきらめてしまえばいいのです。
もちろん考えてできることではありません。
だからそれはあきらめるのではなく、長い年月をかけてあきらめさせられるのです。
「構造化という支援」の中で送信の重要性、禁止の構造化の問題点について書きました。
「体験と経験」の中で指示待ちの形成について書きました。
支援者がこれらの問題に気づかず、長い間彼らの思いを汲み取らず時を過ごせば、きっと彼らは表出をあきらめるでしょう。
そして思うことをもあきらめるでしょう。
僕自身、現在もがんばってくれている支援者たちにとやかく言えるような、素晴らしい支援ができていたわけではありませんでしたが(苦笑)
でもみんなに知ってもらいたいなぁ〜って。
指示待ちくんたちは、最初から指示待ちくんだったのではなく・・・
指示待ちくんにさせられてしまったのだということを。
そしてそんな指示待ちくんたちも、これからの関わりひとつで、きっともう一度表出しようって思ってくれることを。
そう信じて支援してほしいなってことを。
心ある支援者が、我が住人たちの心を開いていった瞬間を、僕はたくさん目撃しました。
人はきっと変わる。
変われるって・・・